https://www.givetake.com/0114/dancer-in-the-dark-3/ より引用

今回は、別の映画を考察する予定でしたが、気分的にこの映画の考察をしたいと思いましたので、ご了承ください。
で、今回の作品なのですが、すんごくすんごい作品でした。
語彙力なくてすみません。。今まで観たことない類の作品で正直、大変でした色々と。
そんな今回で、紹介する作品が
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』という作品。
この作品は知っている人はわかると思うのですが、結構有名な作品なんですね、実は。何で有名かっていうと、
”二度と観たくない映画”として有名なのです。なぜ、この作品がそう言われるのかについても触れていきながら今回、考察をしていきますので、楽しんで行ってください!!
ダンサー・イン・ザ・ダーク
公開年 | 2000年 |
上映時間 | 140分 |
監督 | ラース・フォン・トリアー |
ジャンル | ミュージカル、ヒューマンドラマ |
出演者 | ビョーク、デヴィット・モース、他 |
2000年に公開された、デンマークの映画でして、ジャンルはミュージカル。ミュージカルと聞いたら、ハイスクール・ミュージカルやララランドなどが挙げられますが、この作品はミュージカル作品の中でも異質を放っています。観ればわかりますが、そこらの明るいミュージカルとは程遠い内容の作品なのです。
主人公のセルマを演じるビョークという俳優さんは俳優であり歌手でもあるのでミュージカル映画にはナイスチョイスでした。またグリーンマイルなどに出演していたデヴィット・モースなども出演していて、なかなかのラインナップですね。
では、そろそろ考察に移りましょう!
あらすじ(ネタバレあり)
https://occ-0-2794-2219.1.nflxso.net/dnm/api/v6/E8vDc_W8CLv7-yMQu8KMEC7Rrr8/AAAABUb3uLML-FhNmjSzUpGMgnA2FIHZVVlbdBxvEfB-C5co_z6DLFy7n6SByYJUinS1HVK7MHFHOGyBEhXCSqs-tYvuVCD1.jpg?r=0c1 より引用
セルマと病気
チェコから移民としてアメリカの田舎に移り住んでいる主人公のセルマ(ビョーク)。彼女には13歳になる息子のジーンという存在がおり、二人でトレーラーに住む貧しい家庭。セルマ(ビョーク)は工場で働き、帰宅後は内職をするなど、精一杯に生きていました。
彼女らが住むトレーラーハウスは、警察官のビル(デヴィット・モース)とその妻のリンダ(カーラ・シーモア)の家の敷地内にあるという、とにかく貧しい状況が伺えます。セルマは遺伝性の病気を患っており、視力が悪く医者からは”もうじき失明するだろう”と言われていました。息子のジーンにもその病気は遺伝していましたが、彼の場合は手術をすれば治ると言われていて、その手術費用のためにセルマは目がほとんど見えない中で死ぬ物狂いで働いていました。周りには、チェコにいる父親に仕送りのため働いていると嘘をついていました。
工場勤務のアーティスト
そんな息子のために働くセルマにはミュージカルの舞台で踊ることが楽しみの一つでした。目が見えなくても音楽と体は自然に動いていく。そのように毎日働きながら、ミュージカルも嗜む過酷ではあるが彼女にとっては充実した日々。同じ工場で働くキャシー(カトリーヌ・ドヌーブ)は何かあるたびにセルマを助けてくれる優しい同僚であり、セルマの親友でもありました。近くに住むジェフ(ピーター・ストーメア)という男性がセルマに好意を寄せて、工場勤務の終わりに家まで送ることを誘うなど、アタックしますがセルマはお断りという感じ。しかしセルマはジェフを気に入っていました。しかし自分の幸福よりも息子のことを優先させるという感情から、彼を避けていました。
親切な隣人
しかしセルマの目の病気は悪化するばかりで、工場の仕事もほぼ目が見えない状態で行っている始末。ある日の仕事でセルマが怪我をする寸前にキャシーが止めに入ります。目が見えていないことは工場の人には秘密にしていますが、キャシーがなんとかフォローをしてセルマはギリギリ働けている状態でもありました。
息子のジーンが自転車を欲しがりますが、そんな買うお金などあるはずがなく、息子に申し訳なくなるセルマ。しかし隣の家のビルとリンダ夫妻がジーンに新しい自転車をプレゼントしてくれました。彼らはなかなかのお金持ち(遺産がたくさん入ってきて)で、余裕のある暮らしをしていました。セルマは断りましたが、ジーンの喜ぶ姿を目にして、渋々受け入れました。
病気に奪われる人生
とある日、隣人のビルがセルマに相談事があると良い、セルマのトレーラーハウスを訪れました。彼は”誰にも言わないで欲しいのだが、実はリンダ(妻)が浪費家で生活が苦しいんだ、しかしそんなこと妻には言えない。”と悩みを告白しました。するとセルマも、”私も秘密を打ち明けていいかしら。私が貯金をしているのは仕送りではなく、ジーンの手術のためなの。”と今まで誰にも(キャシー以外)言ってこなかったことを打ち明けました。
目がほとんど見えなくなったセルマは仕事でミスを繰り返し工場をクビになってしまいました。また趣味であるミュージカルもほとんどできない状態に。そのため、セルマが務める役を違う人に代えようという案が出た時セルマは自分から”ミュージカルなんてもうやらないわ、興味すらない。”と目が見えないことをバレないようにミュージカルをやめてしまいました。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQtijMS7GHlx0t7pOo–Ys8_fNq_Sn5R5GcYA&usqp=CAU より引用
息子のためのお金
セルマが工場をクビになり、何も見えない状態で家につきます。ジーンの面倒を観てくれていたビルに助けてもらい、椅子に座りようやく体を休める。しかし帰ったはずのビルがまだ、セルマの家の中にいました。彼はセルマが目が見えていないことに気付き、家に留まっていました。そしてセルマが工場から稼いできたお金を隠してある貯金箱に入れると、その場所を把握したビル。セルマが寝室にいくとビルはセルマが息子のためにためた手術費をすべて盗んでいきます。
ここからが、凄い展開ですので、疲れた方は一度youtubeで動画を見たりして休んでからまた戻ってきてください!
なくなった手術費用
次の日、お金がなくなったことに気づいたセルマはビルの家にいき、返してもらおうとしました。しかし彼の家に行くと妻のリンダが激怒しており、”トレーラーハウスから出ていけ!”と人が変わったような態度をセルマに取りました。実はお金をとったビルが妻に”セルマが誘惑してきた”などと嘘を伝えていたのです。しかしセルマはお金を返してもらう必要があるので、ビルと話がしたいと言い、2階の部屋に通してもらいます。
セルマ:お金を返して欲しい
ビル:なんのことだい?
セルマ:息子の手術に必要なの
ビル:俺にも金が必要なんだ、お願いだ!
ビルは全くお金を返すつもりはなく、挙げ句の果てには銃を手にして、セルマを脅しました。二人は揉み合いになり、誤射した銃弾がビルの足に当たってしまいました。するとビルは妻に、”打たれた!通報してくれ!”と叫びます。リンダが警察を呼びに行きました。ビルはセルマに”俺を打ってくれ、打たなかったら金は返さない”と言い、セルマはビルを何発も打ち続けました、泣きながら。お金が手に入らないとわかったビルは、自ら死を選んだのです。
セルマが逃げる途中、たまたまジェフが通り、彼女を病院まで車で送ります。セルマは手術費を医者に渡し、”ノヴィという名前の人が現れたらその人を手術してください”と告げました。ノヴィとはチェコを代表するタップダンサーで、その医者もその存在を知っていました。
その足で、何事もなかったようにミュージカルの稽古に行きました(少し前に目が見えないことを打ち明けて復帰した)。もちろん、その稽古場に連絡は入っており、セルマは強盗殺人で逮捕されてしまいます。
セルマとジーン
裁判が始まると、その展開はセルマに不利に傾きました。目の病気を隠していたことが裏目に出たり、仕送りをしていたと嘘をついていたことなど、息子のジーンにしてきた様々なことが裁判では悪い方向に。。。殺人の残虐性から、セルマは絞首刑を言い渡されました。そして面会に訪れたキャシーに、ジーンが手術を受ける時はノヴィと名乗るように伝えてくれと頼みます。しかし、キャシーはその手術費用で弁護士を雇うことを進めますが、セルマをそれを拒み、息子の手術を優先しました。
そして、彼女の処刑の日がやってきます。そして、そのまま、、、
そのようにして、映画はラストを迎えます。
考察
https://stat.ameba.jp/user_images/20160903/16/onajijidaiwo1978-1979/68/b8/j/o0275018313739267146.jpg?caw=800 より引用
終始悲しいような、心が苦しくなるような作品でした。彼女は息子の目と引き換えに自分の命を捧げることを選んだのです。ミュージカルとうなの、壮絶なニューマンドラマでもあるダンサー・イン・ザ・ダーク。ここで、2つのポイントを抑えておきましょう。
彼女が歌っていた歌の意味
処刑される前にセルマが歌っていた、『最後から二番目のうた』という曲。セルマが首を吊った後に字幕で流れた、
”これは最後じゃない。そうでしょう?私たちがそうさせなければ、最後の歌ではない”
このような字幕。これは彼女がたくましく息子のために生きたことを訴えているかのようにも感じますね。一方で、目の病気を持ち、どんなにつらい状況に置いても人は生きていけるという社会的なメッセージとも捉えることもできます。
ラストはバッドエンドだった?
本作では、ラスト息子のジーンの手術がどうなったかという細かな描写はありませんでした。でも、僕は成功したと思っています。彼女の歌っていた歌などから、メッセージ性を感じたので。
で、監督が本来は、息子の手術が失敗するというラストを用意して言いたのですが、流石に悲惨すぎると主人公のビョーク本人が監督にかえるように頼んだなどという話もあります。
たしかにそんなラストでは、もう見るに絶えないですね。
終わりに
最悪のバッドエンドで幕を閉じたダンサー・イン・ザ・ダーク。僕は普段、超ハッピーエンドがあまり好きではないのですが、これはちょっと話が違います。ホラー映画よりも怖さや悲しさを感じさせる作品でもありました。ミュージカルでステップの軽いシーンを演出しているつもりなのですが、全くそのようには捉えることはできない。
でも、作品としては素晴らしいと思います。似たような作品は観たことがないし、今後出てくるとも思えない。見る人によっては鬱になってしまいかねない作品ですが、大丈夫だというかたは是非観て欲しい作品でもあります。
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