隠れた名作【グッドウィル・ハンティング】の考察をしてみた ”後編”

  • 2021年4月23日
  • 2021年10月20日
  • 映画
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good will hunting – Bing images より引用

こんにちは、今回は前回書いた映画”グッドウィル・ハンティング”の続きです。まだ前半をご覧になっていない方は前半を先に見てほしいです!

前編はこちら↓↓↓

“映画 グッドウィル・ハンティング” あらすじ 考察 ネタバレ 感想 前編

前回の記事を書いた後にもう一度、この作品を観たのですが”やっぱり好きだな~”と感じました。僕が好きなシーンなどはこの記事の最後の方にまとめたいと思うので、ぜひみなさんも見てみてください。

それでは後半、行ってみましょう!!

 

あらすじ~転~

good will hunting – Bing imagesより引用

ウィルの秀才ぶり

数学の研究においてウィルはものすごい才能を発揮していました。どれだけ頭の良い学者が頭を悩ます数式をすんなりと解いてしまう。また、恋人のスカイラーとも順調に付き合いを重ねます。スカイラーとのデートで、露店でホットドックを食べるシーンがあるのですが、ウィルが食べている最中にスカイラーが彼にキスをします。するとスカイラーは”I got your some pickles“と笑い転げます。彼のピクルスを食べて笑う彼女、それを見て笑うウィル。とても微笑ましくて僕は好きです、このシーン。このご時世でそんなことしたらめちゃくちゃ嫌な顔されそうですけどね(そんなロマンティック皆無なコメントは置いといて)。

場面は変わり、とあるお店(バーみたいな感じ)でランボーとショーンが食を共にします。ランボーは”ウィルの才能はすごい、彼には多くの企業からのハンティング(スカウト)が来てる”と伝え。また”今日もとある会社の面接を受けているところだよ”と。

しかしショーンはあまり快く思っていません。”ウィルはまだその段階にいない。心が思考に追い付いていない。成熟していない”と言い、ランボーとの意見に食い違います。

そのとある会社の面接を受けているであろうウィルですが。ウィルは面接をすっぽかして、スカイラーとデート中。しかし面接会場には彼の姿が。違います。面接に行ったのはウィルでなく、親友のチャッキー。そのチャッキーはもうやりたい放題。面接をぶっ壊します笑。部屋を出る時なんかは、面接官からお金を取り上げる始末(無理やりではなく、言葉巧みに)。

 

スカイラーとの将来

面接をチャッキーに任せたウィルは、スカイラーとベッドで将来について話していました。するとそこでスカイラーが”カリフォルニアに行くことになったから、一緒に来てくれない?”(ニュアンス的は”一緒に来るよね?”みたいな感じ)と。しかしウィルは”自分はこの町が好きだ、友達もいる、ここから出ていくことはない”と断ります。

しかしそんなウィルに対してスカイラーは”あなたはもっと自分の才能を活かすべきだわ”みたいなことを言います。しかし自分の将来を決めつけてくるようなスカイラーに対してウィルは激キレ。そしてその勢いで”I don’t love you”と言ってしまいます。スカイラーは泣き崩れ、ウィルはそのまま彼女の部屋を後にします。

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どんなカップルも一度は経験する考えのすれ違い

ランボーとウィル

面接をすっぽかしただと!?”とランボー。そこからランボーの説教が始まります。

もともと人に何か指図されたり怒られたりするのが嫌いなウィルは、自分で解いた数式を燃やしてしまいます。おそらくスカイラーのことなどもあり、いつも以上にイライラしていた。

その紙をショーンは慌てて拾いますが、もうほとんど燃えてしまっています。

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このシーンからウィルの秀才ぶりが読み取れますね

ショーンはウィルに向かって”君の才能が怖い、その才能を台無しにするのはもったいない”と本音を言いますが。ウィルは部屋を後にします。

しかし、ウィルはその後、国家にかかわる仕事の面接を受けます。しかし、ここでも頭の良さが裏目に出て、面接を無茶苦茶にしてしまいます。しかしウィルにもなぜこんな風になってしまうかわからないと、ショーンに言います。

ショーンは”君は頭は良い。だが自分自身を理解していない。”と答えるだけ。

時はスカイラーがカリフォルニアに出発する日。空港にウィルの姿はありません。電話でスカイラーに”愛している。でも一緒には行けない”と伝え電話を切ります。

 

あらすじ~結~

good will hunting – Bing imagesより引用

 

親友の存在

スカイラーの見送りに行かずに、何も考えずに解体工事のバイトをこなしていました。ウィルはチャッキーに”頭の良さ、将来のこと、スカイラーのことより、住み慣れた場所で友達と一生暮らしていきたい”と打ち明けます。

それに対してチャッキーは”お前は、宝くじの当たりくじを尻に敷いてまま生きていくつもりか。20年後もここにいたら俺がお前を殺すからな”と。

チャッキーは続けて、俺はお前の才能が羨ましい。だけどいつものように朝、お前の家に行って、いつの日かお前が何も言わずにいなくなるのが一番のスリルだ。それが一番望んでいることだ”と。

親友だからこそ、言えること。親友だから伝えられることをチャッキーは精一杯に彼らしい言葉で表現しました。

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現実世界で、マット・デイモンとベンアフレックは小学校の頃からの幼馴染

ショーンとランボー

いつも、ショーンとウィルがカウンセリングをしている部屋に居るのはショーンとランボー。ランボーはショーンのカウンセリングについて不満を漏らします。すると二人は口論になり、この口論がなかなか激しいものに。

部屋に入ろうとしたウィルも躊躇するくらいの口論になっていきました。またランボーとショーンは学生時代、数学に関して良きライバルでありましたが、ランボーは今も数学を研究してますが、ショーンは数学などに触れることもしていない。そんなショーンの事を罵るシーンも見られます。結局ランボーが部屋を後にし、その入れ違いでウィルが入ってきます。

 

最後のカウンセリング

ショーンはウィルに、ウィルの子供のころの記録を見せました。そこには虐待を受けたという記録が生々しく書かれていました。そう、ウィルは幼い頃、父親から暴力を振るわれていたのでした。その影響もあり、ウィルは人に心を開かなかったりしていることをショーンは説明します。

そしてウィルはスカイラーと別れたことを告げます。そんなに悲しい様子はなさそうなウィル。

しかしショーンが唐突に、”It’s not your fault(君のせいじゃない)”と言います。

ウィルは何のことかわからずに、”ん?ああ、わかってるよ笑”みたいな感じで返事をします。

ショーンは何回も同じ言葉を繰り返します。すると、ウィルは怒り、ショーンを突き飛ばします。しかしショーンは繰り返し言葉をかけ続けます。するとウィルは何が吹っ切れたかのように泣き崩れそんなウィルをショーンは優しく抱きしめます

このシーン。何度見ても目がうるっとなります。

ウィルは就職をするために面接を受けるとショーンに告げます。また連絡を取ってもいいかと聞きますが、ショーンは旅に出るので返事は遅くなるとの事。そう、カウンセリングで変わったのはウィルだけでなく、ショーンも同じ。殻にこもって生きる人生を見つめ直し、旅に出ることを決めました。

 

グッドウィル・ハンティング

good will hunting ending – Bing imagesより引用

ウィルの誕生日にチャッキーたちは廃パーツを組み合わせて作った車をプレゼントします。その車にウィルは少し照れながらも喜びを表現します。

場面は変わりランボーは以前の口論を謝りにショーンの所へ。二人は今まで、わだかまりを溜めながら接してきたようだと、お互いに告白。それも吹き飛んだ。さあ飲みに行こうと。バーに向かいます。

ショーンの家にて。郵便ポストに手紙が入れられるのをショーンが気づく。そして一台の古い車が過ぎ去っていくことにも気づく。手紙が入っており、中身には・・・

ウィルの家にて。いつものようにチャッキーが車でウィルを迎えにいき、家のドアをノック。返事はなく、部屋をのぞくと誰もいない。チャッキーは少し寂しそうな顔で、しかしどこか嬉しいような顔で車に戻り友達たちと、車を走らせます。

ショーンが受け取った手紙には

就職はしない。スカイラーを探しに行く

とウィルからのメッセージが。

彼は自分の将来を決め、新たな場所、愛する人の元へ旅経ったのでした。

 

最後に

good will hunting ending – Bing imagesより引用

やっと終わりました。少し長くなりました、すいません。

どうでしたか、グッドウィル・ハンティング。

host
host
最後のチャッキーがウィルを迎えに行くシーンは本当に感動します

実際に見てみると感じるものやブログという媒体で伝える事ができるものには限界があるので、ぜひ一度ご自身の目で見てみてください。きっとこのブログで感じた以上のものを見ることができると思います。

ちなみに僕が一番好きなシーンは、チャッキーがウィルに”20年後もここに居たら命はないぞ”といったシーン。

親友の将来を思えば思うほど、自分からは離れていく。そんな悲しい現実を表現したシーンに心を打たれました。

この映画、舞台になった場所や時代がとても作品の良さを引き立てていると思います。この内容を現代の設定でやったり、場所を変えたりしたらおそらくヒットしない。そんな映画だと思います。

人生とは何なのかを考えさせられる一本だと思います。

では、また次回の映画評論で!

 


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